外国人採用の面接で、
最初に聞くべきこと

職歴や日本語力の前に、その人が入社後にどんな仕事をする予定なのかを、会社側でも言葉にしておきます。

採用担当者と求職者が書類を確認する場面
在留カードを確認することと、採用の話を丁寧にすることは両立します。

面接の終わりに、「では来月から来られますか」と聞きたくなる場面があります。人手が足りず、本人の印象も良い。けれど外国人を採用する時は、入社日だけを先に決めると、後から確認することが増えます。採用の話と、入社後の仕事の話を同じ面接で始める。その順番が、本人にも会社にも必要です。

在留資格によって活動できる内容は異なります。採用担当者が制度を暗記する必要はありませんが、どんな仕事を任せる予定か、本人が今どのような在留資格でいるのかを、採用の早い段階で確かめます。

面接で聞くのは、
「働けますか」だけではない

在留カードを見せてもらう時、期限だけで面接を終えないようにします。これまでどんな仕事をしてきたか。今回の仕事は、接客中心なのか、事務中心なのか、現場中心なのか。勤務時間や勤務地はどうなるのか。会社側が仕事内容を具体的に説明し、本人の認識と重なっているかを確かめます。

本人が「大丈夫です」と答えても、何が大丈夫なのかは人によって違います。夜勤があること、繁忙期に時間が変わること、複数の拠点へ行く可能性があること。採用後に初めて伝えるより、面接の時に言葉にした方が、お互いに判断できます。

予定していた仕事が変わりそうな時

面接では倉庫の仕事を想定していたのに、入社までに接客も任せたくなることがあります。会社にとっては小さな配置の変更でも、本人にとっては仕事の中身が変わります。

採用時に話した仕事と、入社後に任せる仕事を離さない。迷った時に確認すべきことが見えやすくなります。

在留カードは、
写真を預かって終わりにしない

在留カードの確認は、コピーを保管するだけの作業ではありません。有効期間、資格外活動許可の有無などを確認し、会社側でいつ見直すかを決めます。期限が近いことに後から気づくと、本人も会社も急ぐことになります。

確認することを本人への不信と受け取らせないためには、会社の説明が必要です。「入社手続の一部として全員に確認しています」「期限が近づく前に一緒に確認します」と伝えれば、本人も質問しやすくなります。

内定から入社までに、
誰が何を説明するか

採用担当、現場の責任者、給与を扱う人。入社前に本人と話す人が複数いると、説明がずれることがあります。勤務時間、賃金、休み、最初の出勤日、持ち物、相談先。まず会社の中で同じ内容を共有し、それから本人へ伝えます。

言葉が難しい時は、口頭だけで済ませません。短い文章、日付、地図、連絡先を渡し、本人が後から見直せるようにします。理解できたかを問うより、「分からない所はありますか」と聞く方が、現実的な会話になります。

入社初日に遅れたら

電車の乗換え、建物の入口、集合場所。日本語の説明を理解していても、初めて行く場所では迷います。前日に地図と担当者の連絡先を送り、連絡が必要になった時に誰へ電話すればよいかを伝えておきます。

最初の一日の不安を減らすことは、特別な支援ではありません。新しく入る人を迎える会社の基本的な準備です。

採用後に初めて分かることもある

仕事に慣れるまで、本人にも会社にも予想と違うことがあります。困りごとを一度で解決しようとせず、誰に相談できるかを決め、短い面談の機会を作ります。話を聞く人がいれば、小さな行き違いが退職やトラブルになる前に見つかることがあります。

制度の確認は必要です。その上で、本人が実際に働く一日を会社側が想像できるか。採用の質は、そこにも表れます。

確認した情報(2026年9月2日)出入国在留管理庁|在留資格に関する手続 ↗出入国在留管理庁|在留カード等の確認 ↗

就労の可否や必要な手続は、本人の在留資格、活動内容、雇用条件により異なります。採用・配置変更の前に最新の公式案内を確認してください。